コパアメリカで日本代表が直面する招集問題とは!?
過去に一度、招待国としてコパアメリカに出場した際は、惨敗に終わってしまった日本代表。
2回目の出場となる2019年大会ではリベンジしたいところです。
ところが、一つ大きな問題が生じています。
それは、コパアメリカ2019の開催期間は、選手を代表チームに派遣させることについて、
所属クラブへの拘束力が働かないことです。
なぜかと言うと、FIFAの規定で拘束力は年1回のみ適用となっているからです。
今年は既にアジアカップでベストメンバーを招集済みのため、このような状況に陥ってしまいました。
既に日本の不動のセンターフォワード、大迫勇也の不参加が決定的になってしまっています。
近年、欧州のクラブで主力としてプレーする日本人選手が多くなってきました。
彼らが所属する欧州のクラブにとって、コパアメリカの時期はシーズン開幕直前です。
大事な戦力を長期間に渡って代表チームへ派遣させると、疲労蓄積や負傷のリスクが高まります。
出したくないと思うのもの当然でしょう。
欧州のクラブで日本人選手が活躍することは、とても喜ばしい事実ではありますが、
今後のオリンピックやワールドカップに向けた日本代表チームの強化という視点で考えると、
厳しい状況と言わざるを得ません。
メンバー選出はこれからですが、最悪の場合は戦力的に2軍以下のチームで出場することになります。
こうした状況の中、コパアメリカ2019への参加の必要性を問う意見すら挙がっているようです。
出典:THE ANTHER
これからの日本サッカーを牽引するであろう新ビッグ3!コパアメリカでは期待できない!?
コパアメリカ2019では招集問題に悩まされている日本代表チームですが、
最強メンバーで臨めるのならば、南米の強豪国にも負けない選手が今の日本には多数存在します。
中島翔哉、堂安律、南野拓実の3人は、今注目の若手選手です。
若手とはいえ、森保ジャパンのサッカーにおいて攻撃を牽引する中心選手になっています。
今年、ポルトガルの強豪クラブからカタールリーグで優勝争いを繰り広げるクラブに移籍した中島翔哉は、
世界の強豪が相手でもドリブルで状況を打開できる、
日本にとって非常に貴重な選手。自らゴールを決めるシュートセンスも持ち合わせています。
続いて堂安律は、オランダで結果を残すテクニシャンで、華麗なドリブル突破からゴールを決めることのできる選手。
欧州でプレーする最優秀若手選手(21歳以下)に贈られる「コパ・トロフィー」の最終候補10人に選出された逸材です。
そして南野拓実は、オーストリアの強豪クラブ、レッドブル・ザルツブルクで結果を残すストライカーです。
ゴール前での見事なボールコントロールやターンで相手ディフェンダーをかわし、
シュートに持ち込むテクニックは一級品と言えます。
世界でも注目を浴びつつあるビッグ3が攻撃を牽引する日本は、
コパアメリカ2019のダークホースとなるか!?と思いたいところですが、
前述したFIFAの規定により現実的に招集できるのは、同じく今大会に招待国として出場する、
カタールのクラブに所属している中島翔哉だけでしょうか?
本来なら新ビッグ3(ちなみに旧ビッグ3は香川真司、本田圭佑、岡崎慎司)の、今大会での更なる飛躍を見てみたいところですよね。
出典:youtube
コパアメリカに招集できないのは海外組だけではない!?
コパアメリカ2019にベストメンバーで挑むことが困難な日本。
どのような選手を選出するのでしょうか。
欧州のクラブに所属する選手の招集が極めて難しいことはお伝えしましたね。
そうなると、Jリーグでプレーする選手にとってはチャンスです。
そこで活躍するようなことになれば、選手本人はもちろん、日本代表にとっても収穫となります。
しかし、更なる問題が発生する可能性があるのです。選手の招集問題ですが、実は国内のJリーグでも起こり得るのです。
コパアメリカ2019が開催される6月~7月は、Jリーグはシーズン中盤を迎えています。
ぼちぼち今シーズンの動向も見えてきており、優勝争いや降格争いが視野に入ってきます。
ワールドカップと違い、中断期間もありません。
そのような状況の中で、国内クラブと言えども主力選手を簡単に送り出さないことが予想されるのです。
益々深刻化していく招集問題。コパアメリカ2019に注目するサッカーファンとしては、
自国の強化のためにJリーグクラブが協力姿勢を見せてくれることを願いたいところ。
また、欧州のクラブに所属の選手についても、強制力がないというだけで、招集できないと決まった訳ではありません。
どんなメンバーであっても、コパアメリカで南米の強豪と渡り合うことを日本の収穫としてもらいたいものです。
コパアメリカで期待されるのはJリーグ勢だ!
コパアメリカ2019では、海外組を中心としたベストメンバーを揃えることが難しいと予想されるなか、
招集される可能性があるJリーグの注目選手をピックアップしてみました。
どの選手もJリーグで活躍を見せていて、代表招集歴もある選手たちです。
◆GK
東口順昭(ガンバ大阪)
シュミット・ダニエル(ベガルタ仙台)
中村航輔(柏レイソル)
西川周作(浦和レッドダイヤモンズ)
◆DF
佐々木翔(サンフレッチェ広島)
西大伍(ヴィッセル神戸)
槙野智章(浦和レッドダイヤモンズ)
三浦弦太(ガンバ大阪)
室屋成(FC東京)
山中亮輔(浦和レッドダイヤモンズ)
MF
安部裕葵(鹿島アントラーズ)
大島僚太(川崎フロンターレ)
橋本挙人(FC東京)
守田英正(川崎フロンターレ)
山口蛍(ヴィッセル神戸)
◆FW
鈴木武蔵(コンサドーレ札幌)
鈴木優磨(鹿島アントラーズ)
久保建英(FC東京)
コパアメリカでブレイクするのは誰だ!?
森保ジャパン発足後、周囲に衝撃を与えた試合の一つとして、
コパアメリカでも優勝回数の多い南米の強豪ウルグアイから勝利(4-3)が挙げられるのではないでしょうか。
今の日本は前線で状況を打開できる良い選手が揃っており、
南米の強豪相手にもひけをとらない攻撃力があることを示しました。
しかしそれは、中島、堂安、南野の個の力の結集によるものとも言えます。
その3人はコパアメリカ2019では揃って招集できない可能性があるので、
必ずしもウルグアイ戦と同じ攻撃力が発揮できるとは限らないのです。
守備の時間が長くなるかもしれません。
そのような試合展開が予想され、失点を抑えることが重要になるなか、
気になるのは正ゴールキーパー争いです。
長かった川口能活、楢崎正剛の2強時代、そしてワールドカップ3大会に出場した川島永嗣以降、
絶対的な守護神が現れていない日本のゴールキーパー。
現在は誰がスタメンとも言えない状況です。
海外移籍した権田修一、次に東口順昭かシュミット・ダニエル、そして以前から期待されてきた中村航輔といった序列でしょうか。
しばらく代表から遠ざかっている西川周作もJリーグで調子を上げてきているように感じます。
攻撃面では、世界も注目する17歳、久保建英の名前が挙がっています。
将来の日本を背負って立つであろう若手選手です。
しかし、ベストメンバーで臨めないチームへの招集は負担が重すぎるとして、賛否両論あるようですね。
実力的には申し分ないので見てみたいところですが。
出典:Qoly
さて、Jリーグで活躍している国内組、
交渉次第で招集できるかも知れない海外組も含めて、
コパアメリカ2019はどのようなメンバーが選出されるか!?
サプライズはあるか!?そういった視点でも楽しみにしたいですね!
コパアメリカ2019を観てサッカーを楽しめ!注目すべきはこの国とその中心選手たちだ!