今回は産後になぜか気分が晴れない…そんな悩みの体験談を頂きましたので
ご紹介します。
主産後になぜか気分が晴れない
出産後、楽しみにしていたはずの赤ちゃんとの生活なのに、なんだか気分が優れない日々が続きました。
“1人目の出産の後しばらくしてから、軽い頭痛と気分の浮き沈みが起きやすくなりました。
特に、昼も夜も関係ない生後1ヵ月くらいの時期は自分が寝る時間もなく、心身ともに辛い毎日でした。
自分が思っていた以上に大変な赤ちゃんとの生活で、日々を楽しむ余裕は、まったくと言っていいほどありませんでした。
きっと産後のホルモンバランスによるものだろうと思い、
赤ちゃんが寝る時は一緒に寝るなど、なるべく他の家事の手を抜いて育児優先にしていました。
かいけつすることがないまま、それから2年後、2人目が生まれました。
やはり軽い頭痛と気分の浮き沈みはある状態でした。
そして2人目が生まれてから8ヵ月経ったある日、わけもわからず突然涙がこみ上げてきました。
もう何もできない…そう思い込んでしまいました。
夫は日曜日以外に休みがなく、近所に住む義両親は高齢のため、頼れるあてはありません。
それでも育児や家事を回していかなければいけない状況です。
私は、ネットで心療内科のクリニックを探しました。
とにかく今日にでも診てもらえるところがあればと思い、探しては電話を掛けました。
しかし、区内のクリニックはどこも「初診は2週間後になります」と、
すぐに対応してくれるところはありませんでした。
だんだんと不安の症状も強くなり、隣の区のクリニックも探しました。
赤ちゃんを連れての通院になるのを見越して、バスや電車の乗り継ぎが少なそうなところからあたってみると、
「今日の夕方でもよろしいですか」と言ってくれたクリニックがありました。
電話を受けてくれたスタッフの方が「少し遠いけど大丈夫ですか」と聞いてくれたのもうれしかったです。
診断は「感情調節障害」
夕方になり、クリニックへ向かい、問診の形で話を聞いてもらい、医師にも事情を話すと、
授乳中にも飲める薬を処方してくれました。
クリニックでは、最初に診断はしてもらえませんでしたが、初診から2年経ち「感情調節障害」という診断をもらいました。
考えてみると、結婚する前からなんとなく情緒不安定な部分はあったので、納得できる診断だったように感じます。
通院して処方された薬を飲むようになってからは、極端に落ち込むことはほとんどなくなりました。
子供のイヤイヤ期もあり、毎日楽しく育児してます!なんてことは言いきれないですが、
家事や育児が手につかなくなるようなことがなくなったので、生活がしやすくなったと感じています。
初診から3年経った今も、主治医に慎重に調節してもらいながら服薬をしていますが、
うっかり飲み忘れてもガクンと落ち込むことはないので、徐々に良くなっているのかなと実感しています。
おかしいと思ったら迷わず心療内科へ受診を
初めての出産の後、どうしてこんなに落ち込みやすいのだろうと悩むママは多いと思います。
また、2人目なのにどうしてこんなに産後の体調が優れないのだろうと思う方も多いと思います。
そんな時、自治体の助産師さんではどうにもならなくなったら、遠慮なく心療内科に飛び込んでいくことをお勧めします。
実際に通院していると、お子さんを連れてきている方も意外と多いです。
昔は「気の問題」と一蹴されがちだった産後のうつ状態ですが、医療機関にかかってみると、
本当に産後うつなのか、それとももともと持っている心の疾患なのか、そういったことも診断してもらえます。
一人で悩まず、そして周りの人間だけでは解決しないなら、医療の力を借りて、育児を楽しみましょう。